弁護士 黒田 裕
上場会社の非公開化取引をめぐる動きが非常に慌ただしい。2025年は公開買付けを用いた二段階買収による非公開化取引の件数およびMBOの件数ともに公表ベースで過去最高となった。他方で、経済産業省の企業買収行動指針の公表から2年が経過し、同意なき買収提案がわが国の資本市場においても必ずしも珍しいものではなくなってきた。直近では、(いわゆる投機筋ではない)アクティビストファンドが上場会社の株式を市場内で20%前後まで買い進めるという事例も見られ、一部のアクティビストファンドはこれまで以上に積極的に同意なき買収や市場内買集めを戦術の一つに組み込んできたようにも見える。

